Unknown hard error C0000218
今日のお客様はソニーのVAIO VGN-E70B XP Home SP2をお使いのお客さんで再起動を繰り返して起動できなくなったということです。
最初はハードディスクが壊れたのかと思いましたが結果は違いました。
まず症状を確認すると電源投入後XPのロゴ画面が出てその後、ブルースクリーンで「STOP : C0000218 Unknown hard error」と出て再起動。その繰り返しです。
セーフモードでも入れません。こちらのお宅にはもう一台パソコンがありましたので、とりあえず出ているエラーメッセージを検索してみました。
いろいろ調べてみるとこんなページを見つけました(^o^)vまさに同じ症状です。「C0000218エラー(UNKNOWN HARD ERROR)を考える記事」
このページによると「Windowsが終了時にレジストリの変更を行うわけですが、HDDへのレジストリの書き戻しが終わる前にWindowsがシャットダウンされてしまい、そのためにOSが起動しなくなる」らしいです。
ほぉ~かなり具体的に書かれていますね。
そして原因は
①ハードディスクが壊れている場合
②停電や電源の故障によるシステム領域の破損
③チップセット・ハードディスク・OSの相性問題
が主な原因らしいです。
この中で見てみると、まず③の相性問題は今まで正常に動いていて特にパーツの追加もしていないということなのでないと思います。
という事で①と②に絞ってまずハードディスクの診断でもいいのですがこれには結構時間がかかるのであまりやりたくありません(^o^;)
なのでダメもとで②の原因を疑ってレジストリの修復から行って直ればラッキー!ダメならそれからハードディスク診断することにしました。
レジストリの修復はマイクロソフトのココに詳しく出ています。
しかし何度か私もこの方法を試したことがありますが正直言って直ったことはありません。
しかもレジストリが原因の場合には的確な修復方法ですがメーカー製PCで一部の機種などでこの方法を行うと全くPCにアクセス出来なくなってしまうというまさに「諸刃の剣」なのです。
回復コンソールのコマンド プロンプトで、次の行を入力します。各行を入力した後、Enter キーを押します。
md tmp
copy c:\windows\system32\config\system\c:\windows\tmp\system.bak
copy c:\windows\system32\config\software c:\windows\tmp\software.bak
copy c:\windows\system32\config\sam c:\windows\tmp\sam.bak
copy c:\windows\system32\config\security c:\windows\tmp\security.bak
copy c:\windows\system32\config\default c:\windows\tmp\default.bak
delete c:\windows\system32\config\system
delete c:\windows\system32\config\software
delete c:\windows\system32\config\sam
delete c:\windows\system32\config\security
delete c:\windows\system32\config\default
copy c:\windows\repair\system c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\repair\software c:\windows\system32\config\software
copy c:\windows\repair\sam c:\windows\system32\config\sam
copy c:\windows\repair\security c:\windows\system32\config\security
copy c:\windows\repair\default c:\windows\system32\config\default
exit と入力して回復コンソールを終了します。コンピュータが再起動します。
※メーカー製のパソコンは機種によってはc:\windows\repairフォルダが ない場合がありますので注意しましょう!
すべてのコマンドを入力し終えて恐る恐る再起動すると・・・・・・。
見事に起動しました!!(^o^)v
やはりレジストリの整合性が原因だったようです。
ここでもう終わった気にもなりますがこの状態だと最初にXPが起動したレジストリに戻っているので最新のレジストリに置き換えなければなりません。
- セーフモードで起動します。
- エクスプローラを起動します。
- [ツール] メニューの [フォルダ オプション] をクリックします。
- [表示] タブをクリックします。
- [ファイルとフォルダの表示] の下の [すべてのファイルとフォルダを表示する] をクリックします。次に、[保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)] チェック ボックスをオフにします。
- これらのファイルを表示するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されたら、[はい] をクリックします。
- Windows XP をインストールしたドライブをダブルクリックし、フォルダの一覧を表示します。適切なドライブをクリックする必要があります。
- System Volume Information フォルダを開きます。このフォルダは、特殊な隠しフォルダとして設定されているため淡色で表示されます。
注 : 次のエラー メッセージが表示されることがあります。
C:\System Volume Information にアクセスできません。
このエラーが表示された場合はSystem Volume Informationフォルダを右クリックープロパティー共有タグの「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」にチェック。メッセージを無視してOKでアクセスできるようになります。(作業終了後は元に戻して起きましょう)
- フォルダの作成日時が、現在の時刻ではないフォルダを開きます。フォルダの作成日時が表示されない場合は、[表示] メニューの [詳細] をクリックします。次に [名前] を右クリックし、[作成日時] をクリックしてチェックマークを付けます。このフォルダの下に、"RPx で始まるフォルダが 1 つ以上存在する場合があります。これらは復元ポイントです。
- これらのフォルダのいずれかを開き、Snapshot サブフォルダを探します。以下のパスは、Snapshot フォルダへのフォルダ パスの例です。
C:\System Volume Information\_restore{D86480E3-73EF-47BC-A0EB-A81BE6EE3ED8}\RP1\Snapshot - Snapshot フォルダから、以下のファイルを C:\Windows\Tmp フォルダにコピーします。
• _REGISTRY_USER_.DEFAULT
• _REGISTRY_MACHINE_SECURITY
• _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE
• _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM
• _REGISTRY_MACHINE_SAM - C:\Windows\Tmp フォルダ内のファイルの名前を次のように変更します。
• _REGISTRY_USER_.DEFAULT を DEFAULT に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SECURITY を SECURITY に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE を SOFTWARE に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM を SYSTEM に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SAM を SAM に変更します。
次に既存のレジストリ ファイルを削除してから、システム復元ポイントのレジストリ ファイルを C:\Windows\System32\Config フォルダにコピーします。 - 回復コンソールを起動します。
- コマンド プロンプトで、次の行を入力します。各行を入力した後、Enter キーを押します。
del c:\windows\system32\config\sam
del c:\windows\system32\config\security
del c:\windows\system32\config\software
del c:\windows\system32\config\default
del c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\tmp\software c:\windows\system32\config\software
copy c:\windows\tmp\system c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\tmp\sam c:\windows\system32\config\sam
copy c:\windows\tmp\security c:\windows\system32\config\security
copy c:\windows\tmp\default c:\windows\system32\config\default
exit と入力して回復コンソールを終了します。コンピュータが再起動します。
最後にシステムの復元を起動して復元します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。
- [アクセサリ]、[システム ツール] を順にポイントします。
- [システムの復元] をクリックし、[コンピュータを以前の状態に復元する] をクリックし、[次へ] をクリックします。
以上で特に問題もなく作業終了です。
結局トータルで3時間もかかってしまいました(--;)
でも持ち帰りの修理にならなかった分、一回で済みました。良かった良かった(^o^;)
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コメント
こちらを見させて頂き、おなじように
しようかと思いましたが、
1行目からアクセス拒否されました。
と出ます。
どうしたらmd tmpが入力OKになるのでしょうか?
もしわかりましたら、宜しくお願い致します。
投稿: けい | 2006年8月25日 (金) 12時03分
けいさまコメントありがとうございます。
早速ですがどのような経緯で陥られたトラブルか分かりませんが、Unknown hard error 0000218は記事にも書きましたがハードディスクの損傷の場合もあります。あるいは、MBRやブートセクタの破損程度かもしれません。MBRやブートセクタの修復は、それぞれwindows>の後に
fixmbr c
fixboot c:
を入力してやれば修復されるはずです。
cは修復するドライブ名です。
それでもアクセス拒否されるようでしたらハードディスクの物理的な損傷の可能性もあります。
windows>の後にdirと入力してファイルが表示されますでしょうか?
表示されないようでしたらハードディスクの不具合の可能性もあります。診断ツールでチェックされたほうがいいと思います。
お役に立てなければゴメンナサイm(__)m
投稿: EDO | 2006年8月25日 (金) 17時46分
突然、PCが起動しなくなり、予備のパソコンでこのブログにたどり着きました。最初はウイルスにやられたと思いましたが、娘(5才)にいろいろ聞いてみると起動中にコンセントを抜いたことを隠しているらしいことがかりました。
こちらの手順どおり(1点手順どおりにいかないところ*がありましたが)行ったところ、おかげさまで、完全復旧することができました。ありがとうございました。
投稿: vermeer | 2008年2月12日 (火) 23時49分
vermeerさんコメントありがとうございました。
記事が参考になって幸いです。
またよろしければアクセスしてみてください。
投稿: EDO | 2008年2月16日 (土) 19時22分
初めまして!
同じ症状でPCが起動しなくなり、こちらのサイトの手順で復旧することができました。
我が家の場合は少し問題がありまして、IntelのRAID0を構成しているため回復コンソールではハードディスクがいっさいマウントできません。
「ドライブにフロッピーディスクまたはCDがありません」
そのため回復コンソールの代わりにWindowsPEを使用しました。
こちらの記事の最初のcopy行にブランクが無い、delete→del、という些細な違いはありましたがきっちり修復できました。
記事ありがとうございました!
投稿: 空飛元 | 2011年1月14日 (金) 10時12分