不良ハードディスクからのデータ復旧。
本日のトラブルはタイトル通りのデータ復旧のご依頼です。
金沢市内の法人様でパソコンが起動しなくなりハードディスクを取り出して別のパソコンに接続してデータを取り出そうとしたのですがパーティションが認識しないとの事です。
ハードディスクだけをお持込頂きました。
問題のハードディスクはWestern Digital 製の2.5インチSATAハードディスク 80GBです。
まずはメンテPCに接続。
取りあえずWindowsで認識したのでドライブを開こうとすると
よく見るエラー画面。
ファイルシステムが認識していません。
そこでデータ復旧解析ソフトでドライブをスキャン。
損傷が激しかったのでスキャンに約24時間ほどかかりました。
お目当てのファイルをバックアップしようとしましたがやはり状態が悪く復旧ソフトがハングアップしてデータコピー出来ません。
別の復旧ソフトを使ってやりましたがやはりデータを取り出す事は出来ませんでした。
そこで不良セクタの修復を行ってみることにしました。
通常はディスクに負荷をかける作業になりますので極力やりたくないのですが仕方ありません。
ハードディスクを冷却しながら不良セクタ修復ソフトを使ってディスクの修復。
しかし14個ほどの不良セクタを修復した後、ハードディスクが認識しなくなってしまいます。
何度やっても同じです。
かなり厄介なようです。
ここまでに要した時間は約3日。
データ復旧作業は非常に時間がかかります。
ここまでやってダメならば最後の手段です。
デュプリケータを使って新しいハードディスクに全セクタごとコピーしてみます。
今回は仕方ないので取りあえず不良セクタ部分は諦めて健全なセクタの部分のデータだけでも取り出します。
ただ普通のデュプリケーターでは不良セクタがある場合コピーは出来ません。
そこで今回使うのがこれ。
ハードディスクのクローンを作成する時に使用します。
これの良いところは不良セクタがあってもスキップしてコピーしてくれるところです。
転送速度なども変えられるのでデータ復旧にも役立ちます。
問題のハードディスクと新品のハードディスクを接続します。
不良セクタ発見時のリトライ回数を取りあえず2回に設定。
スタートボタンを押してディスクコピー開始。
開始しばらくして不良セクタを発見。
スキップしてコピーしています。
そして約4時間程でコピー完了。
読み取り不良でスキップした不良箇所は281,178箇所です。
容量にすると約3GB前後でしょうか。
取りあえずコピー出来た新品ハードディスクをメンテPCに接続。
その後データ復旧ソフトでドライブを解析。
認識したデータをコピーして取り出します。
エクセルのファイルが594個、PDFが376個、パワーポイントが52個、ワードが52個。
回収出来ました。
不良セクタの影響で開けなかったりして壊れてしまっているファイルもありましたが出来る範囲の回収は出来ました。
お客様に結果をご報告すると取れただけでもいいので引き取りたいとの事です。
回収出来たデータをDVDに収めてお客様に納品させて頂きました。
データ復旧は100%成功するとは限りません。
こちらはプロですので出来る限りの方法で回収を試みますが全く取れない場合もございます。
大切なデータは日常的に必ずバックアップを取っておいてください。
ハードディスクなどの記憶媒体は必ず壊れますので。
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