NEC LS150/E 液晶パネル交換とヒューズ交換修理。
本日のトラブルは液晶パネルの交換修理です。
金沢市の諸江町からお持込頂きました。
問題のパソコンはNEC LS150/E Windows7です。
ごらんの通り見事に割れています。
今まで何度も交換した機種ですので今回も簡単に終わると思っていたのですが・・・。
早速液晶パネルの型番を確認。
早速発注して新品パネルが到着。
早速交換して仮組みで起動。
あれ??画面が真っ暗です・・・。
厳密に言うとうっすら表示されていてバックライトが切れたような状態です。
初期不良かと思い元のパネルに戻してみましたが真っ暗で表示されません。
お預かりした時点では表示されていたので交換時にどうにかなってしまったのでしょう。
液晶自体の問題では無さそうなので他を探ります。
液晶バックライトが原因ではないとするとインバーターの不良が考えられますがこの機種はLEDバックライトなのでインバーター基盤はありません。
となると付け替え時に液晶ケーブルが断線したか・・・。
じっくり見てみましたがそれらしい所はありません。
同型の液晶ケーブルがありましたので、念の為交換してみましたが結果は変わらず。薄っすらとしか表示されません。
となるとマザーボードとなります。
電源コネクタ付近を見てみるといくつかチップヒューズがあります。
テスターで導通を確認してみると一つだけ導通がありません。
どうやらヒューズが切れてしまっているようです。
丸で囲んだF1ヒューズが飛んでいます。
おそらく液晶パネルへの電源ヒューズでしょう。
しかしこんなヒューズはその辺で売っているようなものではありません。電圧も分かりません。もちろんメーカーに問い合わせても教えてもらえるようなものでもありません。
廃棄基盤置き場をあさってみると幸い同型のマザーボードを発見。
ヒューズを移植してみる事にしました。
ヒューズはハンダされていますので2本のハンダゴテで両側から剥離します。
米粒以下のヒューズなので剥離の際に熱で壊れてしまう可能性も高いです。
フラックスを塗って素早く剥離。
ボールペンの先と比べても小ささがわかります。
剥離後に導通を確認するとしっかり導通しているので取りあえずは成功。
同様に飛んだヒューズも外します。
その後、再度ハンダでヒューズを交換。
交換後も導通チェック。
問題ありません。
そして元に戻し仮組みで表示確認。
無事に表示してくれました。
その後全てのパーツを戻して動作確認。
無事表示されています。
ヒューズが飛ぶということはどこか問題がある可能性がありましたので3日程様子見。
問題はありません。
おそらく交換後、電源を入れた際に飛んでしまったのでしょう。
液晶パネル交換自体は難しい事は無いのですがパソコンは精密機械です。予想もしない事が起こるので気を使います。
今回は冷や汗をかきましたけど何とか無事に終わったので良かったです。
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