NBパソコン電源が入らない。
しかし、元の電源ユニットに戻して何度か電源ボタンを押してみると
電源が入りBIOSが起動しました。
日付設定のCMOSエラーが出ているのでCMOS電池が消耗しています。
しかしその後すぐに電源が落ちてしまいました。
CMOS電池が原因の可能性がありますので外して電圧測定。
通常3Vですが0.36Vしか出ていません。
早速新品の電池に交換。
しかし、また電源が入りません。
同じように何度か電源ボタンを押してみると、たまに入りますがやはりすぐに電源が落ちてしまいWindowsが起動しません。
ただ気になるのが新しい電池の交換したはずが、またしても日付の設定がリセットされています。
別の新しい電池に交換してみましたがやはり起動すると同じエラーが表示されます。
電池ボックスの接触不良の可能性もあります。
電池ボックスの端子部分を無水エタノールで掃除。
さらにしっかり接触するように端子のピンを少し起こしてみます。
これで電池を戻してみましたがやはり起動する度に日付がリセットされてしまいます。
可能性としては電池ボックスの不良かマザーボード上の回路の断線しかありません。
マザーボードを取り出して電池ボックス端子の電圧をチェックします。
やはり端子自体に電圧が来ていません。
おそらく電池ボックスの不良です。
ひとまずこの辺は後回しにして、起動が安定しないのとWindowsが起動しない原因調査です。
ハードディスクを取り出して調べてみます。
3.5inのIDEハードディスク 200GBです。
チェックしてみると不良セクタがありました。古いハードディスクなので仕方ありません。
損傷はそれ程でもありませんでしたので手持ちのハードディスクでクローンを作成。
作成したハードディスクを取り付けて起動してみましたがあまり変わりません。
どうしても電源が入ったとしてもハードディスクを読み込む前に電源が落ちてしまいます。
それでもメモリを交換したりして何度も電源を入れてみると
Windowsが起動しました。
しかし、しばらくすると勝手に電源が落ちてしましました。
ところが写真は取り損ねましたが強制終了された落ち方ではなく、ちゃんとログオフして正常終了して電源が落ちます。
もしやと思い電源スイッチケーブルをマザーボードから外してマイナスドライバーで端子を直接ショートさせてみました。
すると今までの症状が嘘のように問題なく電源も入りWindowsも起動します。
どうやら電源が入らない原因は電源スイッチケーブルの接触不良のようです。
パソコンの設定にもよりますが電源ボタンを長押しすれば強制終了。電源ボタンを1回だけ押せば自動で終了作業に入ります。
電源スイッチケーブルがショートして電源が落ちたのだと思われます。
BIOS起動後に電源が落ちてしまったのも起動中にケーブルがショートして電源を落としていたようです。
今回の不良個所は
・CMOS電池
・CMOS電池ボックス
・ハードディスク
・電源スイッチ
お客様にお見積りをご連絡。
ハードディスクはIDEなので新品の入手は難しい為、良品中古でお願いしました。
電源スイッチはスイッチのみの交換か、PCケースごとの交換になります。
お客様はケースがかなり古いのでケースごと交換して欲しいとの事です。
ご了承頂けましたので修理開始。
まずはマザーボードの電池ボックス交換。
新品の電池ボックス。
マザーボードを裏返しにして電池ボックスの端子を半田ゴテで外します。
そして新しい電池ボックスに交換。
新しい電池をセットして電圧を確認。
電源を入れて日付を設定。
再起動してもエラーは出なくなりました。
時間も問題なく設定されています。
そして発注した新しいケース。
全て取り外して付け替えていきます。
後は何度も再起動して症状が再発しない事を確認。
お客様にご返却です。
ありがとうございました。
詳細診断料 2,000円(税込)
CMOS電池交換、CMOS電池ボックス交換、ハードディスク交換(中古)、PCケース交換 19,000円(部品代込、税込)
人気blogランキングに登録しました。クリックご協力ください。
宅配修理もお受け致します。PCRサービス宅配修理サービス。
お問合せはこちら
| 固定リンク
コメント