富士通 AH530/1B 突然電源が落ちる。
次にCPUの温度を確認すると起動時は約60度ほど。
CPUの使用率も40%ほどです。
今度はCPUの負荷テストを行って使用率を100%近くまでに上げます。
するとCPUの温度はすぐに90度位に上がりました。
ところが不思議なことにCPUファンが一切回っていません。
通常ではCPUの温度が90度まで上がると冷却するためにCPUファンが回転するはずなのですが一切回る気配がありません。
起動時には回転しておりましたのでCPUファンの故障でもなさそうです。
おそらくマザーボードのファンコントローラーの不良が疑われます。
この場合、通常ではマザーボード交換となります。
ただそうなると修理料金が高額になります。
さらにこの機種は現在新品のマザーボードは交換不可能です。
中古パーツであれば探せばあると思いますが当店では何の保証もない中古パーツの交換は行っておりません。
ということでマザーボード自体を工夫してファンを回すことにしました。
CPUファンの電圧は5Vです。
そこで他の5Vラインから直接接続して強制的にCPUファンを回転させます。
テスターで1番近い5Vラインを調べます。
見つけた5Vラインの抵抗チップとCPUファンの電源と直結されているコンデンサーをリード線で接続します。
しかし、そのまま接続してしまうとCPUファンがフル回転してしまいますのでうるさくなってしまいます。
そこで間に抵抗を挟んで電圧を落とし適度な回転数に抑えます。
仮付けして電源を入れてみると無事CPUファンが回りました。
しばらく様子を見ましたが問題なさそうなのではんだでしっかり接続します。
抵抗をケースに収めた時に邪魔のならない位置に固定してしっかり絶縁処理いたします。
接続したらすべてのパーツをもとに戻してパソコンを起動。
CPUの温度を測定すると約40度ほどに下がりました。
CPUの負荷を100%近くまで上げてCPUの温度測定しましたが約50度台で収まっています。
CPUファンの音も気になりませんので、これだと問題なさそうです。
念のためしばらく負荷テストを行いましたが電源が落ちることもなく問題なさそうなのでこれで修理完了です。
マザーボード修理 12,000円(税込み)
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