SONY SVF15N28EJS 画面が真っ暗で映らない。でもパソコンは起動している。
本日はタイトル通りのトラブルです。
SONYのノートパソコンSVF15N28EJSで画面が全く表示されません。
地元の修理店で修理不可との事で兵庫県から宅配にてお送りいただきました。
このパソコンは液晶パネルが反転してタブレットタイプとしても使える珍しい機種です。
結構前の機種ですが人気があるのか修理をご希望されるお客様は多いです。
ただこの機種は液晶パネルに問題があり画面が緑になったりピンクになったり前の画面の残像が残ったりと一時期のフルHD液晶の持病とも思われる症状が多発します。
しかもこのシリーズはタッチパネルタイプで液晶パネルと液晶ユニットが接着されており液晶パネルのみの交換が出来ません。
液晶ユニットごとの交換が必要で当店でもユニットごと取り寄せて交換しておりました。
ただ現在では部品の入手が困難な為、残念ながらご依頼頂いても交換修理出来ない場合が多いです。
しかし今回は宅配修理依頼書にも書かれている通り画面が全く映らないとの事。
画面に全く何も映らない場合や薄っすらとしか映らない場合はマザーボードの不良の可能性がございます。
その場合はマザーボードの修復で直ることが多いので今回はお送り頂きました。
早速電源を入れてみますが確かに画面は真っ暗で何の反応もありません。
外部モニターに接続すると表示されますのでパソコンは起動しています。
早速分解してマザーボードをチェックします。
ゴムのプレートに隠れているネジも外します。
底面カバーを外します。
マザーボードです。
まず念の為、LCDコネクタへ接続されているバックライトラインのヒューズを確認します。
薄っすら映る場合はこのヒューズが切れている可能性があります。
ただこれが切れている場合、原因として液晶パネルに問題がある事も多いです。。。
大丈夫です。
問題なく導通しています。
次にLCDの電源ライン。
LCDVCCが電源ラインです。
その先はスイッチングICに繋がっています。
1番のOUTピンの抵抗を測定。
グランドとショートしてしまっています。
これが原因のようです。
その先にはいくつかのコンデンサがありますので、これのどれかがショートしてしまっている可能性が高いです。
一つ一つ外してチェックします。
すると一番下のコンデンサを外すとショートが改善されました。
このコンデンサが原因だったようです。
外したコンデンサをチェックするとやはりショートしています。
新しいコンデンサに交換し仮組で起動。
無事画面が表示されるようになりました。
後は全て元に戻して最終確認。
問題無さそうです。
この機種は以前にも同様のトラブルがあり同じようにコンデンサの不良が確認されました。
他の機種では見かけないトラブルなのでこの機種に多いのかもしれません。
当店は宅配修理も対応しておりますので県外の方も同様のトラブルがありましたらお気軽にご相談下さい。
マザーボード修理 18,000円(部品代、税込み)
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