NEC VersaPro PC-VKT16M3G63N6 液晶割れ。液晶パネル交換修理。
本日は液晶パネル割れの交換修理です。
液晶パネルの交換修理は普段から多いご依頼ですがあまりブログの記事にはしません。
作業自体は決して簡単では無くむしろデリケートな作業なので自分は非常に神経を使います。
ただ文字にすると単調な作業なので書くことがあまり無いと言いますか。。。ですが最近の機種の液晶パネル交換は以前の機種と比べると手間で個性的なものが多いです。
自身の備忘録も兼ねて記事にします。
今回のパソコンはNEC VersaPro PC-VKT16M3G63N6。
小松市から宅配にてご依頼頂きました。
VersaProはNECのビジネスPCでカスタムメイドのモデルです。
その為、お問い合わせの時点では正確な使用液晶パネルが分からずに送って頂き実際に液晶パネルの型番を確認してお見積もりさせて頂きました。
実際に液晶パネルを取り出して型番を確認します。
ネジを外して底面カバーを外します。
LCDコネクタには電源を入れていなくても通電していますので液晶パネルの交換の際は必ずバッテリーを外します。
その後、LCDケーブルとWifiカードをマザーボードから取り外します。
次に両方のヒンジを外します。
そして液晶ユニットごと取り外します。
これで作業がしやすくなります。
取り外したらベゼルを取り外します。
隙間に薄いヘラやピックを入れて外します。
この時爪のかかっている場所と方向を確認しながら慎重に外します。
あまり力を入れすぎると爪が折れたりベゼルに傷が入ったり取り返しがつかなくなってしまいますので一番神経を使います。
固い箇所は無理をせずに力を入れる方向を変えながら作業します。
無事にベゼルが外れました。
この後自分は液晶パネルを外す前に液晶ケーブルやwifiケーブルの写真を撮りまくります。
交換後元あった位置に戻さないとベゼルを戻した時に挟まってしまい後に断線の危険があります。
後で写真を確認しながらケーブルの位置を調整します。
そして実際に液晶パネルを取り外しますが、この機種は液晶パネルがトップカバーに両面テープで貼り付けられています。
両面テープを外すには下から少し出ているテープの端を慎重に下方向に向かって引っ張ってはがします。
ビヨーンと伸びますので途中で切れないように慎重に引っ張ります。
もし途中で切れてしまった場合はドライヤーなどで熱を加え柔らかく細長いヘラなどを隙間から入れて外します。
はがすと液晶パネルが外れます。
今回の液晶パネルは「NT140FHM-N43」14インチのFullHD IPS 高視野角 LED液晶でした。
お高い液晶パネルです。
お客様にお見積もりしご了承頂きましたので発注します。
入荷した新しい液晶パネルに交換します。
取り合えず仮組で表示を確認。
無事表示されました。
光度調整も問題ありません。
後は本組です。
ただ注意したいのはこの機種は取り付ける際にフレームにぴったりと収まるタイプではなく上下に若干隙間がります。
適当に両面テープで取り付けてしまうとどちらか一方に片寄ってしまいベゼルを戻した時表示部分のバランスが悪くなってしまいます。
その為、フレームに薄く線が入っています。
この位置に合わせればちょうど真ん中になります。
新しい両面テープを張りフレームの線の位置に合わせて液晶パネルを貼り付けます。
一旦マスキングテープなどで正しい位置を固定してから戻せば貼り付ける際に位置がズレずに張れます。
そしてベゼルを戻します。
ちゃんと真ん中に配置されています。
後はバッテリーも戻して全て組み上げ表示確認。
無事に交換修理が完了致しました。
NEC VersaPro PC-VKT16M3G63N6 液晶パネル交換修理 35,000円(部品代、税込み)
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