MacBookPro A1502 電源が入らない。
まずは底面のカバーを外します。
バッテリーがパンパンです。
外してしまったら最後、カバーが閉められません。
修理する場合は要交換です。
バッテリーの可能性もありますので外して通電してみましたがやはり起動しません。
バッテリーの問題では無さそうです。
取り合えず電圧を測定。
3.3Vや5Vは出ているようです。
グランド間の抵抗を測定すると明らかに低い箇所があります。
2.2Ω低すぎます。このラインでショートしている可能性があります。
早速回路図で調べてみると
どうやらPP5V_S4というラインのようです。
通常であれば5Vが出力されるラインのようです。
ロジックボードを外して詳細に調べます。
先ほどのPP5V_S4ラインの抵抗を測定すると
おや??抵抗値は22.30MΩ。
ショートが改善されています。
ということはロジックボードに接続されていた他の個所でショートしていたのかもしれません。
一番怪しいのはIOボード。
boardviewerで確認するとIOボードコネクタにも繋がっています。
IOボードをロジックボードに接続すると再度ショートが発生しました。
間違いなさそうです。
低電圧をかけてショート個所を探します。
一番手前のタンタルコンデンサがショートしているようです。
外してみるとやはりこれがショートしていました。
PP5V_S4ラインのショートも治まりました。
後は新しいタンタルコンデンサに交換し全て戻して起動を確認。
無事MacOSの起動も確認出来ました。
あとは破裂しそうなバッテリーも交換し無事修理完了です。
MacのロジックボードはWindowsのマザーボードと違いタンタルコンデンサが多く使われているので積層コンデンサよりタンタルコンデンサがショートして壊れるケースが多い気がします。
●おまけ
このMacBookPro A1502は液晶パネルのコーティング剥がれがよくある機種で持ち込まれるお客様はかなりの確率でコーティングがはがれてしまってムラになっています。
Appleのリコール対象にもなっていたようですが現在は終了しています。
コーティングを全て剥がしてしまえばきれいになります。
お客様にご提案してついでに作業させて頂きました。
ただ再コーティングではなくあくまでもコーティングを剥がすだけの作業となります。
アルカリ電解水で液晶パネルの残ったコーティングをやさしくゆっくり剥がしていきます。
あまり強くこすると液晶に傷が残りますので時間をかけてゆっくり剥がします。
ピカピカにかりました。
コーティングが無いのが気になるようであればお客様の方で液晶パネルに保護フィルムを張って頂くのも良いかと思います。
MacBookPro IOボード修理、バッテリー交換 33,000円(部品代、税込) ※修理作業当時の価格となります。
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