Apple MacBookAir A1466 電源が入らない。
早速カバーを外してロジックボードを簡易チェック。
PPBUSG3Hのラインや3.3Vラインなどほとんど電圧が出ていません。
さらにショート反応も特にありません。
電源ボードの不良も考えられますので試しに交換してみましたが結果は変わらず。
ロジックボードのかなり早い段階で電圧がカットされているようです。
Boardviewで順番に確認します。
Macの場合WindowsPCと違ってロジックボード(マザーボード)の回路図やBoardviewが豊富なので非常に助かります。
さらに各ICに関しましても時間はかかりますがほぼ入手可能なので入手不可での修理断念が少ないです。
最初にQ7010のmosfetにつながっています。
Q7010のmosfetのソース電圧は15V。
ちゃんと入力されています。
ドレインの電圧はほとんど出ていません。
ここから電圧がカットされているようです。
ゲートラインの電圧を測定してみると15V入力されています。
どうやらゲートラインに問題がありこのmosfetがオンになっていないようです。
Pチャンネルのmosfetなので本来であれば15Vよりかなり低い電圧でなければオンになりません。
回路図でゲートラインを確認すると抵抗とコンデンサとグラウンド間にダイオードが配置されています。
一番怪しいのはダイオード。
1st mosfetのゲートに電圧がダイレクトにかかっている場合はこれが壊れてしまっているケースが多いです。
回路図をもとに各パーツが壊れていないかチェックします。
まずは一番怪しいダイオードをチェックしようとプローブを当てると簡単に外れてしまいました。
やはりこのダイオードが焼けて15V入力されるようになってしまったようです。
念のため、他の抵抗もチェック。
抵抗などは問題なさそうです。
壊れてしまったダイオードは在庫がありませんので海外からお取り寄せ。
数週間ほどかかりましたが無事入荷。
早速新しいダイオードを取り付けます。
そして充電器を接続すると無事ランプが点灯しました。
ファンも勢いよく回転しだしました。
mosfetのゲートライン電圧を測定すると6.6V。
これが通常の電圧のようです。
ドレインからも15V出力されています。
後は念の為すべての電圧をチェック。
問題なさそうです。
仮組でりんご確認。
全て戻してMacOSの起動も確認致しました。
後はお客様にご報告し無事修理完了です。
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