MacBookPro A1502 キーボード不良で電源が入らない。
本日は電源が入らないMacBookPro A1502です。
台湾からの留学生の方で、先日水をこぼしてしまいキーボードが全く動作しなくなったとの事。
基本的にMacbookは電源ボタンがキーボードに設置されています。
そして一度電源を切ってしまい電源が入らなくなったとの事です。
動作自体はしていたようなのでロジックボードの不良の可能性は低いように思われます。
お客様もそのように判断し何とか電源が入るようにして欲しいとの事です。
普通はキーボードを交換すれば直る可能性が高いです。
ただ当店はMacの純正新品キーボードが入手出来ませんので事情を説明しMac修理対応の修理店で直してもらうようにお勧め致しました。
しかし、ご来店前に既に市内の修理店何件か回られたそうですが理由は様々ですが全て断られてしまったとの事です。
そうなると簡単に断るわけにも行きません。
お客様はキーボードは諦めておられて既にUSBの外付けキーボードをご用意されています。
なので何とか電源だけでも入るようにして欲しいとの事です。
それであれば電源ボタンを外付けに配置して起動ぐらいは出来るように思われます。
お客様に説明しご了承頂きまずはお預かりして見させていただきます。
まずはロジックボードにダメージが無いとも限りませんので分解し確認致します。
ホコリはありますが水の混入痕は無さそう。
ロジックボードを取り外して裏も見てみますがやはりロジックボードへのダメージは無さそうですね。
IOボードも取り外してみましたがこちらもダメージはありません。
各電圧を測定してみましたが問題なさそうです。
と言う事はやはり単純にキーボードが壊れて電源ボタンが利かなくなっただけのようです。
一度全て戻して充電器を接続すると
無事起動しました。
MacBookの場合は、一度バッテリーを外してやると自動で電源が入ります。
バッテリーを外して使えば充電器を接続するだけで一応起動します。
でもそれではバッテリーが使えないので色々と不便です。
やはり電源ボタンを外付けで設置することにしました。
ロジックボードに損傷がない事を確認しましたので電源ボタンのラインを回路図で確認します。
キーボードコネクタの5番ピンWS KBD ON/OFFこれがキーボードからの電源ボタンラインです。
5個目のテストポイントと繋がっています。
電圧は3.4V。
このピンとグランドをショートさせて電源が入ります。
試しにショートさせてみると
無事起動します。
今回は自作用PCで使われている電源スイッチケーブルを切断し電源ボタンラインとグランドに接続し外付けスイッチにすることにしました。
まずはテストポイントに極細リード線をハンダで接続。
それに電源スイッチのケーブルをハンダで接続。
次に近くのグランドにもう一方の電源スイッチケーブルをハンダで接続。
後は絶縁と固定の為、グルーガンで接続部分を保護。
こんな感じにスイッチを外付けに致しました。
あとキーボードを接続した状態だと誤動作しうまく起動しなかったので絶縁して外しておきました。
後は全て戻して動作確認。
無事起動するようになりました。
後はお客様からお預かりしたUSBキーボードで入力の確認。
無事文字入力も確認出来ました。
Macの場合、キーボードの入手が非常に難しいです。
中古部品は入手可能ですが、基本的に当店では中古部品は使いません。
ただロジックボード修理など他店様で対応しない修理など行っておりますので断られた場合などお気軽にご相談下さい。
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