HP 15-cx0107TX ゲーミングパソコン 電源が入らない。
早速分解してマザーボードを目視でチェック。
すると早速焼けたICを発見。
位置的に最初は分かりませんでしたがどうやらDCジャックから2番目のmosfetのようです。
マザーボードを取り出して詳細にチェック。
完全に焼けて機能していないようです。
一番目のmosfetから2番目のmosfetへは19V出ていますが2番目のmosfet以降は4Vほどしか出ていません。
ここから19Vがカットされて起動しないようです。
これを交換したら直りそうに思いますが、他に原因がありこのmosfetが焼けてしまった可能性があります。
その場合交換しても根本原因が解決していないのですぐに壊れてしまいます。
まず怪しいのはこのmosfet以降の19Vラインにショートがあり焼けてしまったケース。
しかし今回はこのmosfet以降の19Vラインにはショートはありませんでした。
次に怪しいのはこの前に1番目のmosfetがショートしたケース。
実は今回のように消費電力が多いゲーミングPCのマザーボード不良では結構多いパターンです。
早速一番目のmosfetをチェック。
mosfetのゲート-ソース-ドレイン間全てショートしています。
それが原因で2番目のmosfetのゲート-ソース-ドレイン間もショートしています。
まずは焼けたmosfetを取り外します。
焼けてしまったICはパターンと癒着してしまいパターンごと外してしまわないといけない場合が多いです。
一応この段階で1番目のmosfetを確認しましたがやはりショートは治まりません。
次に1番目のmosfetを外します。
そしてゲート-ソース-ドレイン間をチェックすると無事ショート反応が治まりました。
やはり原因は1番目のmosfetだったようです。
一番目のmosfetはゲーミングPCの為、高アンペア対応の物に交換。
2番目のmosfetは剥がれたパターンを修復し互換mosfetに交換。
19vラインの電圧も復活しました。
スーパーIOやBIOSチップへの3.3Vも確認。
仮組でテイス通電。
無事BIOSの起動も確認出来ました。
後は全て元に戻してWindowsの起動も確認。
動作テストを行って問題ない事を確認。
今回はmosfet2個交換で無事修理完了致しました。
マザーボード修理 23,000円(税込) ※修理作業当時の価格となります。
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