Apple MacBookPro A1706 キーボード交換修理。
金沢市からAppleのMacBookPro A1706お持ち込み頂きました。
飲み物をこぼしてしまいキーボードの全てのキーが入力出来ないとの事です。
一部のキーが入力出来ない場合はキーボードの不良の可能性が高いですが全てのキーとなるとロジックボード不良の可能性もあります。
ご来店前にAppleの修理店へ持ち込んだところキーボード、ロジックボードなどの全損と言われたそうです。
ただしっかり診断した訳では無さそうなのでキーボードのみ不良の可能性もあります。
MacBookは割としっかり機密されていますのでキーボード上に飲み物をこぼしてもロジックボードまで混入する事はあまりありません。
まずはお預かりしてキーボード交換してみます。
キーボードはUSキーボードです。
早速発注して到着を待ちます。
入荷した新品のキーボードです。
MacBookのキーボード交換はWindowsのキーボード交換違い非常に難しいです。
交換してから初期不良が判明したりロジックボードの不良が判明すると心が折れますのでまずは仮接続で動作確認します。
まずキーボード交換前に液晶パネルに保護シートを張ります。
作業中に事故で傷つけてしまわないように事前に予防処置をします。
底面ケースを外してバッテリーの接続を外します。
ロジックボードを外します。
外観を細かくチェックしてみましたがやはりロジックボードなどへの液体混入は無さそうです。
キーボードの接続ケーブルを外して新しいキーボードに接続。
再度ロジックボードを戻してキー入力確認。
無事入力出来ました。
どうやらキーボードの不良でロジックボードはやはり問題無いようです。
再度ロジックボードを外します。
細かな基板やファンも外します。
次にバッテリーの中央がキーボードを外すときに引っ掛かりますので中央部のみ外します。
バッテリーは強力な両面テープで固定されていますので隙間にIPAを流し込みヘラを差し込んで慎重に外していきます。
下にはトラックパットの基板がありますのでヘラで傷付けないように丁寧に外します。
次に黒いシートを外しますがナットや固定具がいくつかありますので先に外しておきます。
後で再利用しますので慎重に熱をかけながら両面テープを溶かして外していきます。
やっとキーボードが見えました。
キーボードはネジとリベットと両面テープで固定されています。
まずはネジをすべて外します。
次にリベットを外します。
Windowsパソコンの場合筐体はプラスチックがほとんどなのでリベットはナイフで切ったりホットナイフで溶かして外すことが出来ますがMacBookの筐体はアルミニウムです。
その為、簡単にカットしたりホットナイフで溶かすことは出来ません。
外す場合はルーターで削って外します。
軸の部分を削ってやれば後は簡単に外れます。
同様に全てのリベットを外します。
後はフレームに細い両面テープで固定されているだけなのでキートップ側から押さえればキーボードが外れます。
ようやく外すことが出来ました。
後は新しいキーボードを取り付けて逆の手順で全て戻します。
外してしまったリベットはグルーガンで固定します。
色々試しましたがグルーガンが一番強度もあり取り回しがしやすいと思います。
リベットをせずに戻してしまうとキー入力の際に若干沈み込んでしまうので必ずリベットします。
MacBookの場合パームレストごとキーボードが販売されていることもあります。
作業自体はパームレストごと交換する方が楽ですが今回はUSキーボードの為、キーボードのみの部品しかありませんでした。
ただパームレストごと交換した場合バッテリーをすべて外さなければいけなかったり値段が高かったりするのでその都度状況に応じてお客様とご相談させて頂いております。
Appleの正規修理店で断られた場合でも修理可能な場合がありますのでお困りの方はご相談下さい。
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