MINISFORUM UM690 電源が入らない修理。
東京都より最近多くご依頼頂くMINISFORUMのミニPC、宅配で修理ご依頼頂きました。
型番はUM690で一番多くご依頼頂く機種です。
早速電源ボタンを押してみますが全くランプが点灯しません。
念のため、ACアダプタの電圧を測定しましたが19V出ています。
マザーボード基板の不良で間違いなさそうです。
この機種は同じマザーボード不良でも毎回同じ個所が壊れるわけではなく19Vラインの不具合の時や5Vラインの不具合の時など様々です。
実際に分解してマザーボードをチェックしないと故障個所が分かりません。
それにショート故障が多いのですが、時々他のICも道連れに破損させてしまうケースも有ります。
早速分解して確認してみます。
マザーボードの取り出し自体はかなり楽です。
ケースを開けて
マザーボードを取り出しヒートシンクとファンを取り外します。
早速破損した個所を発見。
DCジャックからの2番目のmosfeが発火して破損しています。
おそらくこの先のコンデンサがショートして道連れにmosfetを破損させたものと思われます。
こうなるとmosfetが回路のパターンと癒着して剥がすことはなかなか困難です。
しかも発火破損しているのでパターンが切断されて基板が陥没し内部のグランドと19Vラインがショートしてしまっています。
取り合えず破損したmosfetを取り外し内部でショートしてしまった基板を削って内部ショートを解消します。
次に電圧をかけて元凶となったショートコンデンサを探します。
発熱個所からショートしたコンデンサを特定。
外すとショートが治まりましたので新しいコンデンサを取り付けます。
次にmosfetの個所を修復。
陥没した基板にレジストを流し込み再度ショートしないように絶縁します。
硬化したら今度は断線したパターンを再生します。
さらにその上から再度レジストを塗布して硬化させます。
そして新しいmosfetを取り付けます。
通電すると無事3.3Vや5Vも復活し電源ランプも点灯しました。
仮組で電源を入れます。
無事メーカーロゴも表示され起動する事を確認しました。
CPUやメモリの負荷テストを行い再発がない事を確認します。
無事テストを終了しましたので全て戻して起動確認。
Windowsの起動も確認出来ました。
あとはお客様へご連絡し宅配でご返送させて頂き修理完了です。
■マザーボード修理 23,000円(部品代、税込) ※修理作業当時の価格となります。
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