Apple MacBookAir A1369 ビープ音3回で起動しない。
野々市市よりビープ音が鳴って起動しないMacBookAir A1369お持ち込み頂きました。
ACアダプタのランプは緑点灯。
電源ボタンを押すと画面は真っ暗らなままでビープ音が3回鳴りそれを繰り返して全く起動しません。
このA1369には多く見られる症状でロジックボードに張られているオンボードメモリの不具合です。
メモリとロジックボードの間にあるハンダが割れて接触不良をおこしているケースが多いです。
熱を加えてハンダを溶かし再接続するリフローで直るケースが多いですが、それでも直らない場合はメモリ自体が壊れているケースもありますのメモリの張替えやロジックボードごと交換が必要になります。
かなり前の機種なのでお客様はリフローで直らない場合は新しく買い替えるとの事。
まずはリフロー修理でご依頼頂きました。
早速ロジックボードを取り出して作業に入ります。
バッテリーの上がロジックボード。
メモリチップは裏側に配置されています。
並んでいる四角いチップがメモリです。
合計16枚あります。
どのメモリがハンダクラックを起こしているか分かりませんので全てリフローします。
他のICに熱を加えないようにマスキングしフラックスを加えます。
チップ一枚一枚を加熱しピンセットなどでチップが動くか確認してハンダが溶けたことを確認します。
途中勢い余って一枚のメモリチップが大幅にずれてしまいました。
ずれてしまったメモリチップは一度取り外してリボールし再度取り付けます。
ずれてしまったメモリチップ。
ロジックボードに残ったハンダを除去。
次にメモリチップに残ったハンダも除去。
メモリチップにステンシルをかぶせてハンダボールを乗せていきます。
全て乗せ終わったらヒーターで加熱しハンダボールを溶かして結合させます。
ハンダボールが結合するときれいに整列しますのですぐに分かります。
無事きれいにリボール出来ました。
あとはロジックボードに乗せて加熱し再ハンダします。
少しでもズレると認識しないので慎重に位置を合わせて加熱します。
作業が終わったら仮組で動作確認。
無事起動するようになりました。
あとは全て戻してハードウェアテストを行い問題がない事を確認して修理完了です。
■ロジックボード修理(リフロー)23,000円(税込) ※修理作業当時の価格となります。
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