東芝 S73/HS 謎の理由で画面が真っ暗で表示されない
底辺カバーを外します。
バッテリーを外して液晶ケーブルとwifiカードも外し、液晶パネルをユニットごと取り外します。
ベゼルも外します。
液晶パネルをテスト用の液晶パネルに交換。
問題なく表示されます。
しかしオリジナルの液晶パネルに戻してみると問題なく表示されます。
液晶パネルの放電で直るケースもあるので今回もそのパターンかと思いましたが全て戻して確認するとやはり表示されなくなりました。
一時的に改善されただけと判断し液晶パネルの交換を行います。
オリジナルと同じシャープのLQ133M1JW64を手配し入荷。
早速交換して仮組で確認すると
問題なく表示されます。
何度か再起動を行いましたが問題ありません。
ところが
全て戻して再度確認すると画面が映りません。
しかし薄っすらとBIOSの表示がさせています。
バックライトが点灯していない状態です。
色々と調べた結果何故かBIOSまでバックライトが切れた状態で表示されますがWindowsが起動すると全く表示されません。
オリジナルの液晶パネルに戻しても同じでBIOSまでは薄っすらと表示されWindowsが起動すると全く表示されません。
さらにどの液晶パネルでも仮組の状態では問題なく表示されますが、すべて戻すと表示されない事が分かりました。
液晶パネルの問題では無いようです。
考えられるのは液晶ケーブルの断線。
仮組の状態では圧力がかからず問題なく表示されますが、カバーを戻すと圧力で表示されなくなるパターン。
そこで起動した状態で直接ケーブルに圧力を加えますが、画面表示が消えることはありません。
全く原因が分かりません。
その後も色んなパターンで検証したところ、どうやら底面カバーを取り付けると表示されなくなる事が判明しました。
開いた状態では問題ありませんが
徐々に閉じていくと画面が表示されなくなります。
底面カバーと干渉する場所でショートするのかと思い絶縁してみますが効果は無し。
確かにカバーはプラスチックなので干渉したとてショートはしません。
他の原因があるようです。
あれこれ底面カバーをチェックしながら考えていると取り付けられている角度調整のスタンドが気になりました。
一度取り外してカバーを取る付けるとカバーを取り付けても問題なく表示されます。
スタンドを詳しく見てみると固定用の磁石が取り付けられている事が判明しました。
原因はこの磁石です。
ノートパソコンは液晶画面を閉じると画面が消えます。
これは液晶パネルユニット内に取り付けられている磁石にマザーボードのセンサーが反応して開閉状態を検知しています。
今回取り付けたスタンドの磁石が絶妙な位置に付いていた為、常に画面が閉じた状態と判断されていたようです。
お客様にお聞きするとちょうどスタンドを取り付けた直後から映らなくなったとの事ですので間違いなさそうです。
ちなみにトラックパッドも問題なく動作するようになりました。
あまり見かけないレアなケースです。
お客様には今後この磁石付きのスタンドはご使用にならないようにお伝えし今回は液晶パネルの交換は不要で分解診断のみとなりました。
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