【修理事例】NEC PC-VN770FS1KW｜電源が入らない症状をマザーボード修復で対応（神奈川県より宅配修理）

今回は神奈川県から、NEC製の一体型パソコン「PC-VN770FS1KW」を宅配にてご依頼いただきました。

一時期非常に人気のあったモデルですが、近年はあまり見かけなくなったものの、今でも現役で使用されている方も多い機種です。

■症状：完全に電源が入らない
お客様からのご相談内容は「まったく電源が入らない」というもの。
ACアダプタを接続しても反応がなく、電源ランプも点灯しない状態でした。

この機種では、マザーボード上のハイサイドMOSFETがショートする故障が比較的多く見られます。
特に、CPU電源ラインと19V入力ラインの間にあるMOSFETが原因となるケースが多いです。

■診断：MOSFETショートを確認

まずはACアダプタの電圧をチェック → 19V出力は正常。

次に分解してマザーボードを取り出し、テスターで電源ラインを確認すると

- CPUラインと19Vライン間でショートを検出

- 原因は、ハイサイドMOSFETの内部ショート

このMOSFETは、電源投入時に高電圧を制御する重要な部品ですが、劣化や突入電流の影響で破損することがあります。

■修理作業：MOSFET交換と動作確認

- ショートしていたMOSFETを取り外す → ショート反応が解消

- 同じライン上のMOSFETは連鎖的に故障する可能性が高いため、すべて新品に交換

- 交換後、電源を投入 → 無事にWindowsが起動

さらに、以下の補助チェックも実施：

- メモリ → 認識・動作ともに正常
- ハードディスク → エラーチェック済み、問題なし

これで修理完了です。

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今回の修理ポイントまとめ

| 項目 | 内容 |
| 症状 | 電源が入らない（完全無反応） |
| 原因 | CPUラインと19Vライン間のMOSFETショート |
| 修理内容 | MOSFET複数交換・電源ライン修復・動作確認 |
| 結果 | 通電・Windows起動・補助部品も正常、修理完了 |

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修理費用について

- マザーボード修理：23,000円（税込・部品代込）＋送料
※価格は修理作業当時のもので、部品の入手状況により変動する場合があります。

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一体型PCの電源トラブルも修復可能です

マザーボード不良は特殊なため、修理を断られるケースも少なくありません。
しかし、今回のようにIC単位で故障箇所を特定し、適切に交換することで復旧できるケースも多くあります。

「電源が入らない」「メーカー修理が高額」「他店で断られた」などのお悩みも、
まずは一度ご相談ください。宅配修理にも対応しております。

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