前回の記事 の続きです。
DELLのXPS 15 9550で電源が入らない症状がありバッテリーの問題で交換しました。
しかし、起動時に「Alert! The AC power adapter wattage and type cannot be determined. The battery may not charge. The system will adjust the performance to match the power」
というメッセージが出てさらに新品のバッテリーが充電出来ない事が判明致しました。
メッセージの内容は翻訳すると「警告! AC 電源アダプタのワット数とタイプを特定できません。 バッテリー 充電できない場合があります。 システムはパワーに合わせてパフォーマンスを調整します」 という内容です。
このメッセージ自体はDELLのパソコンでよく見るメッセージです。
純正アダプタ以外の互換品などを使った場合出ることがあります。
最悪BIOSで表示無効にも出来ますが今回はバッテリーが充電出来ないのでそういう訳にもいきません。
原因として考えられるのはやはりACアダプタの不良やDCジャックの不良、マザーボードの不良などです。
BIOSのバッテリーから確認してみると
AC Adapter=Unknown
となってしまっています。
手持ちのDELL純正ACアダプタを接続しても同じなのでACアダプタの問題では無さそう。
情報としてBIOSの更新で直る可能性があるとの事でしたので早速BIOSを更新。
しかし今回は改善されず。
エラーも消えず充電も出来ません。
一応マザーボードのバッテリーラインの電圧をチェック。
ちゃんと電圧は出ていますのでこの辺りの問題では無さそうです。
次に考えられるのはDCジャックの不良。
DCジャックのACアダプタからの信号ラインをチェック。
すると信号ラインに19Vもかかっています。
通常であれば3.3Vあたりかと思いますので19Vではない事は間違いありません。
DCジャックケーブルを外してプラスのラインと信号ラインの抵抗をチェックすると完全にショートしてしまっています。
これが原因で間違いなさそうです。
DCジャック内を確認してみると
何かがおかしいような。。。
どうやらセンターのピンのプラスチック部分がごっそり折れて無くなってしまっています。
電源が入っていたのが不思議なくらいです。
早速新しいDCジャックに交換。
ケーブル付きのDCジャックは在庫有りませんが、DCジャック部分は共通部品なので在庫の物に交換します。
DCジャック部分を切断し
新しいDCジャックをハンダで接続。
ショートしないように絶縁処理。
信号ラインとプラスのラインがショートしていないことを確認。
そして元に戻して確認。
信号ラインの電圧も3.3V になりました。
電源を入れるとエラーメッセージも消えてWindowsを読み込むようになりました。
肝心のバッテリー充電の方も
無事充電するようになりました。
ACアダプタも130Wで認識しています。
バッテリーのフル充電も確認。
お客様にお引き渡しの際に確認したところ起動時のACアダプタエラーは以前から表示されていたらしいです。
DCジャックの破損は気が付かなかったようです。
前回交換したバッテリーももしかしたら壊れていなかったのかと思い元に戻してみましたがやはり起動しませんでした。
今回は電源が入らない原因はバッテリーの不良でACアダプタエラーと充電出来ない症状はDCジャックの不良と言う事になりました。
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