東芝 D731/T7EB 電源が入らない。
早速分解してマザーボードを取り出します。
この機種は積層コンデンサのショートが多いです。
テスターで抵抗を測定すると19Vラインでショート反応が出ています。
熱反応を調べると今回も積層コンデンサーがショートしているようです。
1個交換してもすぐに再発してしまいますので他のコンデンサも交換します。
ショートコンデンサを外すとショートが治まりました。
同じ規格の新品積層コンデンサに交換。
19Vに接続すると正常に3.3Vと5Vも復活致しました。
その後、仮組で電源を入れてみると通電しBIOSも無事起動しました。
しかし何故かハードディスクが認識せずWindowsが起動しません。
最初はハードディスク不良かと思いチェックしましたが他のPCでは認識出来てエラーもありません。
テスト用のハードディスクに交換してみましたがやはり認識しません。
そこで試しに2.5inのハードディスクを接続してみると問題なく認識しました。
なるほどです。
2.5inのハードディスクは5Vだけで動作します。
それに対してこの機種で使われている3.5inのハードディスクは5Vと12Vが必要です。
おそらくマザーボードからハードディスクへ12Vが供給されていない可能性があります。
理由は分かりましたが原因が全く分かりません。。。
マザーボードと接続しているHDDケーブルの不具合なのか、マザーボードのどっかが壊れているのか。
取り合えず再度マザーボードを取り出してテスターでハードディスクの電源ラインを調べてみました。
するとハードディスクの電源ラインにあるコンバーターらしきICの抵抗値がおかしいです。
データシートを確認すると7番ピンだけGNDに繋がっていますがテスターで計測するとそれ以外のピンもGNDに接続されてしまっています。
一度取り外して抵抗を測定するとやはり内部でショートしてしまっています。
これがショートしてしまって12Vが供給されていない可能性が高いです。
同じものが在庫にありませんので発注して取り寄せます。
入荷したICに早速交換したところ無事ショートも治まりました。
元に戻して電源を入れたところ、無事3.5inハードディスクを認識しWindowsも無事起動致しました。
この機種は県外などからも同じ症状で多くご依頼頂きますが今回のようなケースは初めてです。
ただ以前似たようなケースがあり、修理直後ハードディスクが認識しない事が一度ありました。
その時はハードディスクを再装着して直ったのでただの接触不良と思いあまり気にしませんでしたが、もしかしたら今回のコンバーターICも不具合が出やすいのかもしれません。
今後は一緒にチェックした方がいいかもしれません。
今回ICを発注した際に多めに発注しましたので今後同様のトラブルがあってもすぐに対応出来そうです。
一時はわざわざ送って頂いたお客様にマザーボードごと交換になると言う残念なご連絡をしなければならないかと思いましたが直って本当にホッとしました。
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