DELL G3 15 3579 充電が出来なくなり電源が入らない
富山県から宅配でDELL G3 15 3579お送り頂きました。
ゲーミングノートPCです。
同梱頂いた宅配修理依頼書を確認すると
- 使用中に充電が出来ていない事に気付いた
- ACアダプタを接続しても認識しないがパソコン自体は正常に動いていた
- 別のACアダプタを購入して接続しても改善しなかった
事前のご相談ではバッテリーに充電出来ないだけでACアダプタで駆動しているのかと思いましたが、どうやらACアダプタ自体が認識せず現在はバッテリーの充電がなくなり電源すら入らない状況です。
ACアダプタを交換してもダメなのでおそらくDCジャックの不良またはマザーボードの不良のようです。
早速分解して確認します。
DCジャックからはとりあえず19V入力されています。
最初のmosfetへの19V入力されています。
しかし次のmosfetまではほとんど電圧が出ていません。
これが原因のようです。
mosfetにショートが無いか確認しましたが異常なし。
ゲートの電圧を測定すると18V近く出ています。
このmosfetはPチャンネルのmosfetになりますのでもっと低い電圧じゃないとオンになりません。
ゲート電圧のラインで問題がありそうです。
回路図を入手してゲートのラインを確認するとmosfet1個とダイオード1個、レギュレーター1個がゲートラインに関与しているようです。
1個ずつ問題がないか調べます。
まず19Vラインから繋がっているレギュレーターIC。
確認するといきなり破損した痕跡が見られます。
19V入力されていますが
OUTピンの+3.3V_ADP_DCINにはほぼ電圧は出ていません。
有効にするENピンの電圧をチェックすると電圧が出ていますが1.3V。
回路図の分圧抵抗から計算すると予定では約2.5V必要。
ハイサイドとローサイドの抵抗値は正常なので、多分内部ショートの影響で電圧がドロップしているだけだと思います。
改めてOUTピンとグランドの抵抗を測定すると2.2Ω。
完全にショートしてしまっています。
このレギュレーター自体の内部ショートなのか、もしくはこのOUTピンラインの先のショートの影響で破損してしまったのかを調べます。
破損したレギュレータを外してOUTピンのラインの抵抗をチェックするとショートが解消しました。
おそらくこのレギュレーターが内部ショートしただけのようです。
念の為、この先のダイオードやmosfetなどもチェックしましたが特に問題ありませんでした。
このレギュレーターを交換すれば直りそうです。
ただ在庫がありませんので海外から取り寄せとなります。
到着したレギュレーターIC。
交換し電圧をチェックすると無事3.3V出力するようになりました。
ENピンも2.5V出るようになり問題ないようです。
mosfetの電圧も正常に19V出るようになりました。
ゲート電圧も9.2Vで問題なさそうです。
仮組でACアダプタを接続すると無事通電ランプが点灯。
BIOSからバッテリーをチェックするとACアダプタも認識し無事充電するようになりました。
あとは全て戻して100%の充電を確認。
しばらく様子を見させて頂きましたが問題なさそうなので修理完了です。
お客様に結果をご報告しご返送させて頂きました。
※宅配修理ご希望のお客様でご依頼の際に、SSDを外して送っても問題ないかと聞かれる事がございます。マザーボード修復に関しましてはSSDは必要ありませんので外した状態で送って頂いても結構です。その場合は宅配修理依頼書等にその旨ご記入下さい。
■マザーボード修理 23,000円(部品代、税込み)+送料 ※修理作業当時の価格となります。
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